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TOPコミュニティHow to STYLOS>スタイロス道場 最終回



最終指南は、スタイロス上での「絵コンテ」作成方法じゃ

本来の作業工程の流れから言えば真っ先に指南すべき物じゃが、色々とこちらの都合も有って後回しにさせて貰った。

知っての通り、絵コンテを作成するにあたっては「シナリオ」が無いと始まらん訳じゃ。当道場は成り行きで指南しとるが、それでもつじつまが合う様になっとるから、ある意味凄いかも知れん。
んな訳で、本道場の場合シナリオは存在しないので、大筋として『ヒトデ師範代が南海の孤島(海星島)でバカンスを楽しんでいたら、宿敵?のクラゲ教授のミサイル攻撃で不意打ちにあって逃げ惑うが、黄色い潜水艦に乗った蟹将軍に助けられて、めでたしめでたし…』と云う話にしておこう。

■新規絵コンテを作成・・・作品名、カット数等
ストーリーが決定したら、後は詳しいコマ割り→カメラワーク指示などを絵コンテで描き進める訳じゃが、まず[ファイル]→[新規]→[絵コンテ…]コマンドで[新規絵コンテ]を作成するんじゃ。


ファイルメニューから、[新規]→[絵コンテ...]をプルダウン

[新規絵コンテ]ダイアログで[作品名:(任意の名称)]、[話数:(任意の数値)]、[カット数:(任意の数値)]、[FPS:(通常は24)]を確定するが、カット数に関しては作業途中で増やす事が出来るので大まかな数値でも良いぞ。


[新規絵コンテ]ウィンドウの入力項目


[フォルダの参照]ウィンドウ

[新規絵コンテ]ウィンドウで[OK]ボタンをクリックすると[絵コンテ]ウィンドウが開くので、ここからが絵コンテの実作業じゃ。


[絵コンテ]ウィンドウ

[絵コンテ]ウィンドウがアクティブの時は、メニューバーに[絵コンテ]と云うメニュー項目が表示される。内容は追って説明して行こう。

[絵コンテ]ウィンドウの左上にあるボタン類の説明を先にするが、左から

[ジャンプ]ボタン 任意のカットへジャンプするボタン。
[再生]ボタン 描かれた絵を決められた[時間の設定]通りに[再生]するボタン。
再生時には、書き込まれた台詞も表示されるので、絵コンテが完成した時に使ってくれたまえ。
[印刷]ボタン 絵コンテをプリントアウトする。
[選択]ボタン [選択]ツールに切り替えるボタン。
[選択]ツールは、ウィンドウ内のオブジェクト、すなわち[画像]欄、[内容]欄、[台詞]欄、[検索インデックス]欄、[タイム]欄の選択を行なう。
[ペン]ボタン [ペン]ツールに切り替えるボタン。
[ペン]ツールは、[絵コンテ]ウィンドウ上の[画像][内容][台詞]欄の(白く見える)エリアならダイレクトに線画を描き込むことができる。
ボタンをダブルクリックすると、線の幅や色を設定する事が出来るぞ。
[消しゴム]ボタン [消しゴム]ツールに切り替えるボタン。
[ペン]ツールで書いた線画を消す為のツールボタン。現行バージョンでは[作画]ウィンドウの様な全選択して消すなど、描いた部分を移動させる事が出来ないので無闇に書き込むと消すのが大変じゃから心すべし。
ボタンをダブルクリックすると、消しゴムのサイズを設定する事が出来るぞ。

[次検索]
[検索...]ボタン
[検索インデックス]欄で設定したキーワードを検索する時に使うボタン。
詳しくは[キーワード]の設定方法で述べよう。

[検索...]ボタン右のポップアップメニューは、シーンやカットに対する操作や「絵コンテ情報の設定」などを行う為のボタン。基本的にはメニューバーの[絵コンテ]メニューと同じ内容じゃ。

作業領域にある「S」はシーン番号を表示するエリア。「C」はカット番号を表示するエリア。

●[画像]欄は、描いた絵がサムネールで表示されるエリア。
●[内容]欄は、カット内容で台詞以外の情報、つまり芝居の内容をテキスト入力するエリア。
●[台詞]欄は、台詞/音楽/効果音をテキスト入力するエリア。
●右のグレーゾーンは[検索]用のキーワードタグと、[時間の設定]用のエリアで、[画像]エリアに絵が登録されてないと何も出てこんから、指南は後回しじゃ。

絵を描くのに[画像]を出す訳じゃが、その[画像]設定をするぞ

■新規セルを追加
まずは、[画像]欄の中の何も無いところをダブルクリックするか、コンテキストメニュー([右クリック](Windows)、[Ctrl]+[クリック](MacOS))から[追加...]コマンド選択で[新規セル]ウィンドウを出すんじゃ。


コンテキストメニューの例

[新規セル]ウィンドウでは、作画する[フレームサイズ]や[フレーム設定][枚数設定][作成対象]などを設定するが、初めての場合は取り敢えず、[作成対象]を[スケッチ]にして[OK]で良いじゃろう。詳しくは後回しじゃ。


[新規セル]ウィンドウ

ここでは、以前指南した[作画]モードと同様の[スケッチ]ウィンドウを使う事が出来るので、シナリオに応じた絵を作画じゃ。もちろん[新規セル]ウィンドウで[セル]ウィンドウを選択しても構わんが、ここでは[スケッチ]ウィンドウを使用して指南を続けるぞ。


[スケッチ]ウィンドウ

■描画
絵コンテの初めじゃから、取り敢えず「タイトル」かな。描き方は第1回の「線画を描こう(1)」を復習したまえ。


[スケッチ]ウィンドウで、取り敢えず「タイトル」を作画

なかなか大げさな「タイトル」が出来たぞ。ふぉふぉふぉ

完成したら、[ファイル]→[保存]コマンドを選択して保存じゃ。

絵コンテ用の作画の場合、[ファイルプレビューワー]を使用していないので、作業が終わった[作画]ウィンドウが自動的に閉じるわけではない。沢山の[作画]ウィンドウを出しっ放しにしておくと、場合によってはメモリ不足になる事がある。特に開いておく必要の無いウィンドウであれば、こまめに閉じておく様にな。

画像が保存されると[絵コンテ]ウィンドウ上にサムネールが表示される。同時に[検索インデックス]欄のタグと[タイム]欄が操作可能な状態になる。ここの説明も後回しじゃ (^m^;)


絵コンテ上の[画像]サムネール

■一つのカットに複数の画像を入れる
さて、本来なら「タイトル」はカットとしてカウントしない場合もあるが、現行バージョンのスタイロスでは[シーン]や[カット]番号名に「タイトル」と云うのが使えないので、ここでは「シーン1/カット1」の続きとして同一カット内に、別の絵を追加してみよう。

[選択]ツールに切り替えて、カットとカットの間に有る境界線上にカーソルを移動させると、カーソルの形が変わるのが判るかな?


カーソルを絵コンテ上のセパレーター(境界線)上に移動

そのまま、境界線をドラッグして同一カット内に追加スペースを作るのじゃ。


カーソルを下へドラッグする

これで画像を追加するスペースが出来たので、[画像]エリアの空いたところを適当にダブルクリックしてみると良い。
本来の[カット1]の内容として、縦長セルのPANDOWNを予定していたので、[フレームサイズ/縦:3]に設定してみよう。他の項目は前のままで良いぞ。


フレームサイズを変えた[新規セル]を追加する

一つのカットを数コマの絵に分けて描く事が初めから分かっていれば、[枚数設定]に必要な数値を入れて作成しておけば手間が省けるから上手く利用しよう。多めに作っておいて、不要であれば、後で削除すればエエんじゃが、[スケッチ]モードはメモリ食いじゃから、作り過ぎに注意じゃ。

なに?「別のコマを部分的にコピーや、ライトテーブルの様に重ねて部分的になぞりたい!」とな?

コピー&ペーストは、コピー元の画像を開いてそこで選択範囲をコピーする。次に、コピー先の画像を開いてペーストすれば良い訳で、フレームサイズが同じならコピー元と同じ位置にペーストされる。

[ライトテーブル]機能は基本的に原動画の作業と同じじゃが、読み込みたいファイルを選択する時は[ファイルプレビューワー]からではなく、[セル(またはスケッチ)]メニューの[ライトテーブル]→[読み込み...]コマンドで、直にフォルダから読み込む方式じゃ。[ライトテーブル]に関する機能は全てこのメニュー内に入っているぞ。

読み込みダイアログの[ファイルの種類]を[全ての画像ファイル]にしておいた方が画像を見つけ易いぞ。右横の[プレビュー]にチェックを入れると更に見つけ易くなるのじゃ。

え?『コマを上下入れ変えたい?』

そんな場合は、順番を入れ替えたい画像を[選択]ツールで選択しておいて、[絵コンテ]メニューから[画像]→[下へ](または[上へ])コマンドを実行すると良いぞ。(コンテキストメニューでも可)

これは同じシーン・カット内で画像(コマ)の順番を入れ替える場合じゃが、同じメニューにある[移動・コピー...]コマンドを使えば、他のシーン・カットへ移動やコピーも可能じゃ。

■長セル・大判セルを追加
作例の[絵コンテ]ウィンドウの表示を延ばしてみると、スタンダードフレームに対して縦に3倍の長さのコマが追加されているのが判るじゃろう?


縦3倍フレームのコマが追加された

試しに、もう一つコマを作ってみようかのう。
[フレーム設定]の位置は、後で変更も出来るので何処でも良いのじゃが、取り敢えず「中心」にしておこう。


大判(横2倍、縦2倍)フレームを、試しに追加

今度は更に、大判(スタンダードフレームに対して横2倍、縦2倍)の画像が追加されて、フレーム位置も中央(中心)に設定されているじゃろ?
このフレームの使い方は色々あるが、現在のところガイド的に使用する為のものじゃから位置については神経質になる必要は無いぞ。


大判(横2倍、縦2倍)フレームのコマが追加された

もし、大判の画像が[内容]欄や[台詞]欄にはみ出して、テキストが見え難くなる場合は、[絵コンテ]メニューから[画像]→[テキストと重ねて表示]をオフに設定すると良い(このメニュー項目を選択するだけで、オン/オフになる)。

大判(横2倍、縦2倍)フレームのコマは試しに作ってみただけじゃから、操作の確認が終わったらすぐに削除しておこう。
[削除]は [選択]ツールで画像を選択して(選択された画像は赤い枠で囲まれる)、[絵コンテ]メニューから[画像]→[削除]コマンドを実行すれば良い。図版はコンテキストメニューを使った場合じゃ。


[画像]→[削除]のコンテキストメニュー

念のために確認のダイアログが表示されるので、[削除]して構わないのなら、まよわず「はい」をクリック。


[画像 削除]の確認のダイアログ

画像の描き方はこんな感じで描き進めて行くんじゃが、絵ばかり描いていても訳が判らなくなるので、[内容]や[台詞]を入れておかないとなぁ

■[内容][台詞]欄を記入
[選択]ツールを使用して[内容][台詞]欄をダブルクリックするとテキスト入力モードに切り変わるぞ。入力ポイントが点滅するので、後はキーボードから文書を入力するんじゃ。


[内容][台詞]欄をダブルクリックするとテキスト入力モード

まず、[内容]欄に入力した例じゃ。途中に改行([Return]キー)を入れて、文章を見易くする事も必要じゃぞ。
また、[内容]欄と[台詞]欄の縦の境界線上にカーソルを重ねると横幅の変更も可能じゃ。
大判フレームなどで[画像]が[内容]欄に侵略して来ても、ここで重ならない様に調整可能じゃよ。ふぉふぉふぉ。


[内容]欄と[台詞]欄の幅を変更

更にテキスト入力は数カットにまたがるような形の指示は苦手なので、そういう場合は[ペン]ツールでダイレクトに手書きき文字を描き込む事が出来るぞ。手書き文字を消す時は、隣の[消しゴム]ツールを使うんじゃが、[作画]モードの様な選択範囲に対する削除や、移動は出来ないので注意が必要じゃ。


[ペン]ツールで手書き入力

[検索インデックス]欄のプルダウンメニューでふさわしい単語を選んで設定しておくと、後で検索し易くなるぞ。カット数が増えてくると、長〜〜い[絵コンテ]ウィンドウをスクロールさせて目的のカットを探すのは大変じゃからの。
これは必須じゃないから面倒だったら何も選択しなくて良いが…。


[検索]オプションを設定しておくと後で便利

[キーワード]で検索するには[検索…]ボタンで[検索]ダイアログを表示して、[キーワード]項目の各カテゴリーの中から検索したいサイズやカメラワーク等をプルダウンメニューで選択しておいて、全条件一致か?そうでないか?で検索すれば簡単に見つける事も可能じゃ。


[検索]ダイアログ





・1#線画を描こう(1)
・2#線画を描こう(2)
・3#レイアウト・原画を描こう
・4#動画を描こう(前編)
・5#動画を描こう(後編)
・6#原画を描こう(カメラワーク編/その壱、T.U.の有るカット)
・7#原画を描こう(カメラワーク編/その弐、PANの有るカット)
・8#原画を描こう(カメラワーク編/その参、Followの有るカット)
・9#原画を描こう(カメラワーク編/その四、付けPANの有るカット)
・10#彩色仕上げ
・11#ラスター・ベクター変換
・12#他のソフトとのやりとり
・13#絵コンテ(最終回)